Koshi’s diary

本・映画・ドラマについて感想を書きます。たまに雑記。

MENU

映画感想 アントニオ・カンボス監督『悪魔はいつもそこに』

戦後の腐敗と暴力にまみれた田舎町。愛する者を守ろうともがく青年の周りで、邪悪な人間たちの思惑が渦を巻く。

The Devil All The Time | Netflix Official Site

 

 

f:id:lifevlog:20200919174226p:plain

 

私はスパイダーマンのファンである。

今作品はトム・ホランドが主演とのことで興味をもち、鑑賞してみた。

 

腐敗と暴力にまみれた田舎町というのはぴったりの表現。

登場する人物はほぼ悪人。

そのような中で、トム・ホランド演じるアーヴィン・ラッセルがどのように生きていくのかが肝となるが…。

 

終わりかたにどのような感想を抱くかは人それぞれだと思うが、私には救いのない終わりかただと感じた。

特に最後のラジオの音声が、さらなる暴力の連鎖を感じさせる。

 

暴力の連鎖、信仰の負の側面。

その辺りがよく描かれていたように思う。

この状況のなかで何が正解なのかは分からないが、アーヴィンが悪に立ち向かう姿は共感をよぶ。

 

今の現実世界は悪人ばかりではないが、いないわけではない。

間違っていることに立ち向かう、解決する方法を考える、もしくは影響を受けないところまで逃げる。

これらは大切な力。

そんなことを考えた。