Koshi’s diary

本・映画・ドラマについて感想を書きます。たまに雑記。

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ドラマ感想『クイーンズ・ギャンビット』

 20201シーズン社会派TVヒューマンドラマ. 1950年代の児童養護施設で、人並外れたチェスの才能を開花させた少女は、依存症に苦しみながら、想像もしていなかった華やかなスターへの道を歩いていく。

The Queen's Gambit | Netflix Official Site

 

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1話が約60分で完結し、全7話の1シーズンで完結しているドラマ。

重厚な映画を観ているような映像と音楽とストーリー。

主人公のベスの人生が描かれており、最終話に向けて感動が高まっていくような作りになっている。

 

あらすじをざっくりと書く。

ベスは幼い頃に母を事故で亡くし孤児院で生きていくことになる。

そんな中、たまたま孤児院の用務員をしていたシャイベル(ビル・キャンプ)が一人でチェスをしているところに遭遇し、チェスを教えてもらうことになる。そこからベスのチェスプレイヤーとしての人生が始まる。

 

ベスはチェスの天才であり、その強さは圧倒的だ。一方で、幼い頃から飲んでいた薬物も彼女の人生には欠かせないものとして物語は進む。

 

乱暴な言い方をしてしまうと、チェスと薬物の間で生きるベスが様々な人と出会い、経験をして、人生を選択していく物語。

 

ベスは頭がよく聡明で強い女性ではあるが、一方で薬物やお酒に頼ってしまう弱い部分がある。それくらいに彼女の人生が苦難に満ちたものであることも事実だし、幼い頃から薬物を飲んでいたということも大きいだろう。幼い頃は薬物を飲んだ効果で天井にチェス盤が表れて、対局をイメージすることができたのだから薬物のおかげでチェスも強くなれたのだという考えもあったのかもしれない。それを考えると最後の7話での対局のシーンはとても感慨深いシーンになるのだが、詳細は割愛する。

 

個人的にお気に入りだったシーンは、ドラマの冒頭にベスの母親がベスに語り掛けるシーン。なんだかものすごい意味深な文章で、ベスがまさに経験している現状に対してのアドバイスのように思える。

『人はみんな孤独になるのだから、そのための準備を今の内からしておくのよ』

 

最終話の対局では、上記に書いたような全てに対してベスが答えを出すような一局だったと思う。

とりあえず、チェスをうってみたくなった。