ネタバレ映画感想 ジュゼッペ・トルナトーレ監督 『ニュー・シネマ・パラダイス』
映画好きの人にとっては今更何を言っているんだこの若造がと言われそうな言わずと知れた名作。
今更ながら視聴。
個人的な感想になってしまうが、前半の一時間はやや冗長に感じた。
そこからの後半戦に涙腺崩壊した。
そこの緩急が良かったのかもしれない。
全てのシーンではらはらドキドキ感動を与えようと気張ってしまうと、面白い映画であっても、鑑賞している人たちは少し疲れてしまう。
そんな緩急が見事につけられたのがこの映画だと思う。
トトが少年から青年になって、ついには白髪の生えた男性になるまでが描かれている。
私が個人的に印象に残ったのは、トトが地元を離れるときに見送りに来ていたアルフレードが頑なにトトのことを見送ろうとせずにそっぽを向いているシーンだ。
不器用なやさしさ、真のやさしさとは何かを考えさせてくれるようなシーンだった。
このシーンの感動を言語化するのはとても難しいのだが、感動を与えてくれたシーンであったことは間違いがない。
名作と言われている所以が少しは理解ができたような気がする。