映画感想 スティーヴン・スピルバーグ監督 『ターミナル』
スピルバーグ監督とトム・ハンクスが「プライベート・ライアン」「キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン」に続き3度目の顔合わせを果たした感動ドラマ。東ヨーロッパの小国からニューヨークの空港に着いたナボルスキーは、祖国で起きたクーデターのためパスポートが無効になり入国を拒否される。だが、彼にはどうしてもニューヨークで果たさなければならないある誓いがあった。彼は入国を目指して空港内に住み着き、さまざまな人々と出会っていく。
空港好きな人って結構多いのでないかと思う。
私もその中の一人。何が好きかと聞かれると、言葉で表すのは難しい。
シンプルに表現すると『なんかわくわくする』から。
わくわくするのは外的要因によるものも影響していると思う。旅行に行く前のまだ見知らぬ土地を訪れる高揚感や非日常感、こういったものはわくわくするのには欠かせない要素だろう。
この映画は、法の落とし穴にはまってしまい、空港から抜け出せなくなった男の物語。
帰国も出国もできない彼は空港でどのように生きていくのか。
ターミナル内で、トムハンクス演じるビクター・ナボルスキーと空港内の従業員や客室乗務員との交流が描かれる。
ビクターは、実直でまっすぐ、不器用で要領がよいわけではないキャラクター。
彼のそんな性格がターミナル内にどんな影響を与え、どのような結果を呼び起こすのかは、映画を見て確認してもらいたい。
実はこの作品と同じようなことが過去に実際にあって映画化のきっかけとされたとか、トムハンクスがクラコージア語(作中で存在する架空の国の言葉)をアドリブで話しているとかいう噂もある。
そんな噂も、この映画のスパイスになるだろう。
最後に一言だけ言わせてほしい、ネタバレ要素あるので注意。
ポケベル投げたのになんでそうなったんだよ…。