映画感想 スティーヴン・スピルバーグ監督 『フォレスト・ガンプ 一期一会』
頭は少し弱いが、誰にも負けない俊足と清らかな心をもった男フォレスト・ガンプの数奇な人生を、アメリカ現代史と重ねて描き出していくヒューマンドラマ。監督は「バック・トゥ・ザ・フューチャー」のロバート・ゼメキス。主演にトム・ハンクス。知能指数が人よりも劣っていたが、母親に普通の子どもと同じように育てられたフォレスト・ガンプは、小学校で優しく美しい少女ジェニーと運命的な出会いを果たす。俊足を買われてアメフト選手として入学した大学ではスター選手として活躍。卒業後は軍隊に入り、ベトナム戦争で仲間を救って勲章をもらい、除隊後はエビ漁を始めて大成功を収める。しかし、幼い頃から思い続けているジェニーとは再会と別れを繰り返し……。第67回アカデミー賞で作品賞ほか6部門を受賞。ハンクスは前年の「フィラデルフィア」に続き2年連続で主演男優賞を受賞した。
二回目の視聴。『フォレスト・ガンプ 一期一会』(原題:Forrest Gump)
映画のタイトルはシンプルな方が個人的には好きなのだが、皆さんどうだろうか。
一期一会、素敵な言葉だけど、そこは映画を見た後に各々が感じればよいのでは?とか思ってしまう。
…はい、そういう細かいところは置いておいて、とても好きな作品なんです。
天邪鬼なんです。何を難癖つけてるんじゃボケって感じです。
あらすじは記載の通り。
監督はロバート・ゼメキス。
バックトゥザフューチャーが好きな人にも見てほしいな。
全く別物ではあるけれども。
この作品の何が好きかっていうと、人生に振り回されずに実直に生きるフォレストガンプの生き様が、とても魅力的という点だろうか。
この一文をひねり出すのに10分くらい悩んでしまった。
フォレストガンプの人生は決して平たんなものではない。
詳細はネタバレになってしうので、省略するが、かがやかしい功績をたたえられることもあるし、一方でとてもつらい経験もしている。
しかし、どちらの状況になってもフォレストガンプの実直な性格は変わらない。
自分の軸を持っている人って、素敵だけど、その究極版。
この映画にはとても有名な以下のセリフがある。フォレストガンプの母親の言葉だ。
「人生はチョコレート箱のようなもの。食べてみるまで分からない』
この言葉どおり、フォレストガンプの人生は波乱万丈。
母親の話したとされる言葉には他にも含蓄のある言葉が多いので、ぜひ注目してもらいたい。
この映画の結末も、完全なハッピーエンドではないが、フォレストガンプならきっと幸せに生きていけるだろうという思いを抱ける終わりになっている。
もうひとつ、シンプルな言葉だが印象的なセリフを紹介したい。
『Run, Forrest! Run!』
フォレストガンプは人生の要所要所で走っている。
その結果、人生が好転するのだが、最初はいじめっこから逃げるために走り始める。
つまり、逃げることから始まっているのである。
いやなことがあれば思いっきり逃げてみると、そこにはまた違った世界が開けていくかもしれない。
人生はチョコレート箱のようなものだから、どうなるのかは開けてみてのお楽しみだ。