映画感想 シドニー・シビリア監督『いつだってやめられる 10人の怒れる教授たち 』
ユーロ危機により大学を追われた神経生物学者のピエトロ(エドアルド・レオ)は、合法ドラッグ製造でひともうけしようとするが、逮捕されてしまう。犯罪履歴を消す代わりに警察の捜査に力を貸すことになった彼は、かつて合法ドラッグを製造していた仲間たちを呼び戻す。ピエトロら研究者たちは、ドラッグのまんえんを阻止するため奮闘するが……。
『いつだってやめられる 7人の危ない教授たち』の二作品目。
前作のブログはこちら。
そう、題名を見るとわかる通り、前作から3人増えたのである。
増えた彼らは、戦闘要員、武器要員、法律要員。
たしかに必要な人員だとは思うけど、映画のなかではそこまで活躍していない。
なんで増やしたんだろう。
だめなおっさん達がスマートドラッグに使われている成分を30種類明らかにしようと奮闘する姿は面白い。
一番の見せ場は電車のシーンだろうか。バルトロメオが飛び乗るシーンでは思いっきり笑ってしまった。
映画の終わりとしては不完全燃焼の終わり方。
三作目につなげるための二作目といった形。
とはいえ、奥さんの出産と最後スマートドラックの成分を明らかにすることの両方に追われている主人公は必死で見ていて面白い。また、釈放される寸前の時に釈放されても戻るのは皿洗いやガソリンスタンドだといって切ない表情の教授たちはとても切ないし、それを聞いている警部の顔は一層切ない。
おじさん好きな方にはやはりお勧めしたい映画であることには変わりがない。
三作目でこそ、彼らの幸せな姿を見れますように!