映画感想 ドン・シーゲル監督 『アルカトラズからの脱出』
1960年、厳格な所長のもと、水も漏らさぬ警備態勢がとられていたアルカトラズ島の刑務所に各州の刑務所で脱獄を繰り返したフランクが送り込まれる。凶悪な囚人を敵に回し、命を狙われながらも、大胆不敵な知能犯フランクは意気投合した仲間とともに脱獄計画を進めていった! 不可能と謳われたアルカトラズからの脱走事件、その実録小説を映画化。
1979年に制作された映画。
クリント・イーストウッドがめちゃくちゃ若い。
イーストウッドといえばグラントリノのイメージが強かった私からすると、とても新鮮。
作品としては刑務所からの脱獄劇が、割とたんたんと描かれている。
クリントイーストウッド演じるフランクがどんな罪で投獄されているかはあまり描かれていない。
囚人同士の友情や、囚人のなかにいる悪い奴とのかかわり方などは、自分が見てきたような脱獄ドラマや映画でもよくあるものだった。
この作品がそれらの元祖ともいえる作品なのだろうか?
1979年に制作されている映画なので当たり前なのだが、古典的なものだと感じた。
ところどころ、これで看守の目を本当に欺けるのか?と思うところもあったが、現実的な脱獄劇としてはこの映画で描かれているレベルなのかとも思う。
この映画も実話をもとに作成されているというから驚きだ。
事実は小説よりも奇なりとは、まさにこのことだなと思う。
ところどころの緊迫感はあったが、個人的にはちょっともの足りないように感じてしまった。
当時は画期的な映画だったのかな。
私個人としては、バッツの行く末がとても気になった。