ショートアニメ 『愛してるって言っておくね』
学校で起こった銃乱射事件という悲劇のなかに取り残された両親にとって、今は思い出がすべて。
12分ほどのショートアニメ。
白黒がベースとなったアニメーションで描かれている。
作品中に言葉として出てくるのは題名にもある『愛してるって言っておくね』(If Anything Happens I Love You)という言葉のみ。それ以外の言葉はでてこない。
言葉がないからこそ、観ている側の想像力が掻き立てられ不意に涙を誘われる。
12分という短い時間だが、音楽や独特のアニメーションの世界観で引き込まれてしまう作品。
何年かに一度ニュースでアメリカでの銃乱射事件が報道される。
本当に何年かに一度。
周期的に起きているような印象。
これだけ周期的に起きているのだから、銃規制はしないとなくなることがないのではと個人的には思う。(犯人が銃を手に入れる経路とかはよくわからないが…)
そのニュースを聞いて心を痛めることはあっても遠い国の出来事としてとらえていたし、またか…と思うくらいだった。
この作品を観て、少しは被害にあわれた方々の心情に近づけたと思いたい。
また、この作品では絶望の中でも希望を見出していくことの意義が映し出されていたように思う。
絶望に落とされた人々は、その中で希望をもって生きていくことが求められる。
私もそのような力強さをもって、日々生活をしていきたい。
他人に人生を奪われてなるものか。