映画感想 デレク・シアンフランス監督 『ブルーバレンタイン』
仕事が芳しくないディーンと、長年の勉強の末に資格を取り、病院で忙しく働くシンディの夫婦は、娘のフランキーと3人暮らし。2人はお互いに相手に不満を抱えていたが、それを口に出せば平和な日常が崩れてしまうことを恐れていた……。夢や希望にあふれていた過去と現在を交錯させ、2人の愛の変遷を描くラブストーリー。主演はライアン・ゴズリングと、本作で第83回米アカデミー主演女優賞にノミネートされたミシェル・ウィリアムズ。
二回目の視聴。
以前観たのは、大学生の頃。
当時はそこまで心に刺さるような感想は持たず、ライアンゴズリング演じるディーンがひどくなさけない役だなと思ったほどだった。
しかし、27歳独身となった今。
見返してみると、めちゃくちゃ切なくて心に刺さる作品になっていた。
映画の中身はもちろん変わっていないので、見る側である私が変わったのだろう。
こんな切ない作品あるのか、、ってくらい本当に切ない。
この映画は過去と現在の対比で物語が進んでいく、過去の素敵な一瞬を切り取ったシーンがあるかと思えば、現在のシーンではそっけない会話が繰り返される。
現在のシーンがなんともリアル。
過去という二人で積み上げた時間があるからこそ、現在がより一層切なく見えるのかもしれない。
大学生の時に見たときは、きらきらした将来ばかりを想像していたから、この映画とはあわなかったのかな。
ディーンもシンディも100%の完璧人間ではない。
観る人によってディーンに共感するかシンディに共感するかは別れるだろう。
皆さんはどうだろう?
いろいろな人の感想を聞きたくなる映画。
私は今回、ディーンに共感した。
特に、最後のあたりの『暴力』の対比。もはや、あのあたりで心がつぶされた。
ディーンみたいな男、友達としてはめちゃくちゃ好きなタイプ。
この映画を見た私個人の教訓として、結婚するときは以下を大事にしたい。
・過去尽くした行いは忘れるべし。
・今、その人のために何ができているかが大事。
・相手の欠点を理解し、許せるか。
結婚を意識した相手ができたら、一緒に見たい作品。
それで別れることになったら、もはや笑うしかない。(それぐらいパンチのある作品)
結婚の難易度がまたあがってしまった。。