ドキュメンタリー 『性をダイジェスト』
生物学的観点から見るときめきのメカニズムから、避妊の歴史にいたるまで、性に関するあれこれをひも解く楽しくてためになるシリーズ。
学校の保健体育の事業で性について学ぶ機会はあったけど、正直何のための知識なのかよくわからなかったし他人事のように感じて真剣に聞くことはなかった。
しかし、本来であれば真剣に学ばなければいけないことで、とても重要な知識だとこのドキュメンタリーを見て感じた。
一話20分ほどで完結するため、さくさく見やすいのもうれしい。
全部で5話あり、各テーマに沿ってその歴史、仕組みを動画で分かりやすく伝えてくれる。
・性的ファンタジー
・恋の予感
・避妊
・不妊
・出産
特にためになったのが、避妊、不妊、出産に関する話がとてもためになった。
私は男でまだパートナーと子供を授かった経験はない。
もし、パートナーが子供を授かり、産みたくないと言われたら自分はどうするだろうか。
子供が欲しいが、授かることができず不妊治療の必要がでてきたらどうするだろうか。
出産はどんな形式ですることがよいだろうか。
これらの問いかけは命が係わる問題なだけに、相手の意思を尊重しながら慎重に考えなければならない。
このドキュメンタリーでは、その土台となる知識を教えてもらえたと思う。
避妊、不妊、出産という領域でも医療やテクノロジー、薬品の発展によってさまざまな選択肢が出てきている。その選択肢を吟味して選ぶ必要がある。
避妊薬の歴史で、副作用について知らされないまま服用させられた女性たちがいたことには衝撃を受けた。
そういった歴史の中で今の状況があると考えると軽率な判断はできないと思うし、新しい技術や薬に安易にとびつくのは危険が伴うのだという当たり前のことを改めて強く認識した。